◆過去小事
2003.2

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「裏小事(占い付き)」


3月28日

 宅配便のフカちゃんが結婚した。今聞きたてで狼狽中。私がままかを始めて4年目ここへ越してきて3年が過ぎ、初期の頃からずっと集荷に来てくれている。ホントはうちの担当ではなく、お休みの人や手薄なところを回ってくる係りなのだ。担当とお客の癒着を恐れる会社の方針なのか、担当は一定の期間でルート変更されてしまうのだけど、穴埋め担当は特に変更もなくコンスタンスにやってくるので結果長いお付き合いになる。特にフカちゃんは私の1つ年上と年齢も近いうえに、生家が目と鼻の先で、道を1本隔てただけで小学校こそ違ってしまったものの、公園、駄菓子屋、おでんや、神社と子供の頃のテリトリーが全く一緒、集荷の度に盛り上がること必至なわけだ。世間では宅配便の兄ちゃんくらいもてる商売はないと言われているが、オフィス街を転がすトラックと違って、この若い夫婦の多い住宅地ではなかなか出会いがないらしく、「毎日さみしー」と言っていた。そう、そう言っていたのはついこの前までさ・・・近頃では宅配屋さんも商売の幅を広げて時々なんか買ってくれってチラシ持ってくる。ノルマがあるようなので、出入りの人から平等に色々買うようにしてるんだけど、フカちゃんからは「これ、うまいよー。俺も毎日喰ってるよ。一人で!ワハハハ」と言っていた「おとうふも作れる豆乳セット」を買ってやったのだ。その豆乳セットの賞味期限がまだ切れてないのに、彼はもう1人でお豆腐セットを食ってない。「どーゆーことー!」と叫んでみたが「うーん、あん時はホントに一人で喰ってたんだけど、ハハハハ」と。去年の終わり頃、彼はやっととれたお休み2泊3日を無駄にしないよう、無理矢理グアム旅行を決行したんだけど、フライトに遅刻しそうでバイクを飛ばしてたらうっかり事故り、骨を見せ血にまみれながらグアムへ行ったっていう事件を起こした。2泊3日グアムで痛みの我慢だけして日本へ戻り、即入院。あの時は、フカちゃんが抜けたせいでみんな無理して大変だったっけよお。結構長〜い入院だったからねえ。しかし人生って素晴らしい。長い入院生活は退屈・・・どころの騒ぎではなかった。なぜってそこには女神も入院していたのだから。私は悔し紛れに「なんだ看護婦じゃねえのか」とよく分からないがっかりをしてやったが、パジャマもいい。パジャマとパジャマの出会いから数ヶ月で電撃入籍と相成ったのでありました。そう言えば、先月には生協の秋元君も結婚した。生協は癒着が大事だからずっと担当変わらないのでかれこれ3年のお付き合い。私と同じ年でお母さんと2人暮らしで奥さん相手の仕事だから見通し真っ暗。「合コンやって〜」が合い言葉になっていたのに、私の買い付け中に結婚していた。なんだよ一言の断りもなく淋しいじゃねえか、とつぶやいてもすでに人の男。この2人合コンだったら戦力になりそうだったのに・・・行ってしまった。後は戦力にならなそうな前の会社の男達がすごーく余っている。まあ、確かにぱっとはしないが、すっごく良ーい青年達だ。特に顔が悪いでも、性癖がおかしいでも(詳しくは不明だが)、収入が極端に少ないでもなく、ただひたすらに出会いがない。しかし、いかんせん冬が長すぎたため女を幻想化する傾向があり、女の本性にはとてもじゃないけど耐えられないと思われ・・・。女だって余ってる。でも女の方は一人でも大丈夫、いやむしろ一人の方がご迷惑をおかけしないであろう者達ばかりで余っているとは言い難い。遠くから放置。かわいい女を夢見ている幻想青年達にとっては、、、宇宙人に見えるんじゃないか。しかしお勧めできない私の女友達に関わらず、30過ぎた女はみんな妖怪なので、そろそろ目を覚まさないといけない。または、目を覚まさなくても良い、理想の女を捜すしかない。我こそは、と思う方連絡下さい。それ言えた時点で妖怪だが。
 私は良い妖怪だという方は、ふるってメール下さい。
 ままか春の合コン係りまで。

3月26日

なんか、ニュースでもこんなのの話してましたけど、うちにも来ました。
抜粋して掲載しま〜す。

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《未納料金について大至急ご連絡を致します》

合計お支払い金額:33750円
 サイト運営業者:アダルトパレス21
  未納利用料金:21800円
   遅延損害金: 5450円
 徴収代行手数料: 6500円

この度は当時あなた様が使用されたプロバイダー及び 電話回線から接続されたアダルトサイト利用料金について 運営業者より未納利用料金に関する債権譲渡を受けました。現在は上記に記載のアダルトサイト利用料金が未納となってますので遅延損害金及び徴収代行手数料も含めて3月27日(木)午後3時までの振り込みを御支払い期限として下記に記載の指定口座まで御入金して頂くよう御願い申し上げます。

速やかに御入金して頂けない場合は 最終的に債権徴収担当員を御自宅などに訪問をさせて頂きます。 その際には上記の合計支払額に交通費と人件費を加算して 約5倍〜10倍の請求させて頂く場合が御座いますので お忘れなく必ず御入金して下さい。

【振込先口座】=========
振り込みの際には必ず徴収整理番号を
名前の前に御入力して下さい。
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なんだよう!アダルトパレスって!あたしったらいつの間に3万円も!
当時あなた様が・・・って当時っていつじゃあ〜!27日の午後3時までって、もうちょっと猶予くれ〜!って違うか。約5倍〜10倍の請求って・・・おとろちい〜
いやあ、多くの方がこれと似たり寄ったりのメールを受け取っておるそうです。送られて来たアドレスをgoogleで検索してみたら、まったく同じメールについてのお悩みが掲載されてました。あり得ない・・・と思っていてもちと不安(日頃の行いが・・・)。良かった、同じ目にあってる人がいっぱいいて。しっかしこんなに堂々とウソついちゃってすごいなあ・・・。この「振込口座」とか「代表者」とかちゃんと記載されているんだけど、この人たちへの嫌がらせかしら?って、お金を振り込んで貰える嫌がらせなんてないか。しかし何て荒削りな犯罪だ!利口なのかお馬鹿さんなのか・・・
もし、こんなのが来たら、「返信しない」「支払わない」が鉄則だそうです。そりゃそうです。

アダルトパレスの事、誰にも言えなかった人、ほっとしてください。

3月25日
 
 同時通訳って、もうちょっと何とかなんないんでしょうか。出来ないくせに文句言ってすみません。

 今アジアで原因不明の肺炎が恐れられている。なんでも、「最初の発症者は先月下旬に香港、上海を経由してハノイに入った中国系米国人で、今月13日に入院先の香港の病院で死亡。同病院では20人以上のスタッフが感染したほか、香港内の別の病院でも40人以上の感染が確認された。また、香港に旅行したカナダ人女性とその息子もSARSで死亡。シンガポールで確認された感染者も、香港の入院患者と接触があった。」と。この香港で死んじゃったキーマン・・・いったい彼に何があったのか気になります。ハンちゃんも、まーすぐその気になるのか、昨日のメールではどうも流感らしく呼吸が苦しくて寝込んでいると言ってました。だからメールの返事が出来なかったっつう、言い訳なんですけどね。「例の病気ではない」と言いつつ、「返事が無くなったら死んだと思ってくれ」とは、夜逃げですか(そんなちっとのお金もって)。早く元気になって下さい。
 戦争と肺炎でアジア観光も大打撃だとか・・・。そうですよね〜私も今回ばかりは機上見合わせてますもん。

 とりとめがなくて、あれですが、清原のキャラがだんだん山本太郎になってきちゃいませんか。
「いっしょに行ったろか」「サーロイン2頭」
 とても鍛えている2人だけど、放っておくと山下清になりかねない。坊主に白いトップスはエキゾチック。

 は〜ああ、春ですなあ・・・


3月20日
 
 わー、ついに始まっちゃいました。しかし、戦争の始まりをリアルタイムで見ることが出来るなんて、何という時代でしょう。もちろんテレビのモニターを通してですから、フィルターがかかったようにそのリアリティは100分の1とか1000分の1位になってるでしょうけど、でもそこには今音を聞いている記者がいて、「気をつけて取材を続けて下さい」なんて言われている。(どうやって気をつけるねん)中継をみて日本のスタジオで評論家が討論してる。うちの畳の上で各国の首相の話を交代で聞く事が出来る。タイムスケジュールがどんどん決まって、ブッシュは12:15から、小泉さんは13:15から会見します、なんてね。体感しようとすればする程ウソみたいです。よく、今時の子供はゲームばかりしてるから命の大切さが解らないとなんて言いうけど、じゃあ本当の戦争をまるでゲームみたいにテレビで見てることはどうなのよ。ハンちゃんがホーチミンからバンコクへ出て、少なからず隠しきれないショックを受けたけど、それは初めて文明と遭遇したからってわけでもなんでもない。よく知ってるはずのことがイメージと全然違って立ち現れるから。今の時代、どこの国の人だってテレビで見て高層ビルだって知ってるし、日本人もアフリカ人も、熱帯魚もライオンも知ってる。それでも現場で落雷に打たれるような衝撃を受けるのは、その場所の音や匂いや空気、それが知識を遙かに超えて第六感に響いてくるからだよね。そう、それがリアリティ(だからって別に人間の盾になるこたあない)。文句は言ったが、戦争をテレビで見るのが悪いって言ってんじゃない。モニターに映る物については、それを紐解く人の手つきや感性の問題だもの。ただしかし、「ウソみたいな本当」はなかなかやっかいだなあって思って映画やゲームは「あり得ないこと」を夢見て、追体験する事に喜びがある。感受性も喚起されるように作ってあるし記憶にも残りやすいから、関わる時にはどこか意識的になるでしょ。でも、「ウソみたいな本当」は意識的に付き合えば付き合うほど、体感が伴わなくて面白味に欠ける。最初がセンセーショナルならそれだけもう後は面白くなくなっていく一方。なのにこれから毎日どこかで中継の戦場を見るわけですよ。戦場見てるんだよ。考えてみれば凄い事じゃないの。でも、だんだんそれがわかんなくなっちゃうんだよね。ゲームは現実と錯綜して人を残酷にすると言うけど、「ウソみたいな本当」がリアルを感じさせないことの残酷に対しては比じゃないと思う。誰かが側で殺されているというのに、「これが戦争よ」と子供に見せても「なんだこんなもんか」と思わせるには充分な程その画像は愚鈍です。実際一生懸命見ているつもりが、昼寝してしまっていた私。そう実はあの映像もやっぱりある意味ウソなんですよ。いくつもの規制の中から切り取られた一部でしかないんだから。映っていない部分の苛烈な現状が見えないのに「これが戦争だ」とは思い続けられないの当然だよね。それを見ていられなかったからって、自分のこと残酷だななんて思わなくて良いと思う。考えなくちゃならん事は必ずリアルな形になって訪れるんだから。例えばさ、難民受け入れるって事になったらどう?隣のアパートに、パートの職場に。そんな時にこそ、その暖めていた想像力、柔らかい発想を持ってあたって下さい。って誰だ私は。
 
 とにかく一日も早く終わりますように・・・

3月19日
 
 昨日の朝、モーニングタイマーで作動したテレビから聞こえてきたのはブッシュの宣言。半分眠っている脳で聞いているので、聞くそばから夢になってしまう。フセインにおにぎりを持たせて、とにかくこの山を越えて行け、とチャドルで顔を覆っているのは私だがフセインの母役。それは机の上に置いてあるお茶のボトルを忘れないで、ダーに言おうとしている事と、フセインの亡命が混じっている模様。しかし、動かないフセインに業を煮やして、民の事を考えよ!と言ってるうちに、ブッシュが最速72時間で決着をつけてやるーと電話してくる。意外に早く終わるじゃん、と思う一方で、待てよ、例えば原爆だって一瞬にして全てを焼き尽くすのだから、米国の新兵器実験もして在庫ストックを大放出するって言われているこの戦争の72時間は、どんなにすさまじいことか!と思い直す。考え込んでいると、吉田栄作がなぜ突然活動を中止したかその理由を語ってくれたが、気もそぞろで、次にハッとしたらもう、みのが油を味方につける方法をやっていた。
 うーん、どこからどこまでが夢なんだろう。全部夢だったら良かったんですが、残念ながら48時間後に戦争が始まるって言うのは本当になりそうなんですね。なんてことでしょう・・・。

3月13日
 
 しつこいようですけど、先月話してたミニチュアダックスメールの話ね。あれ、うちに回ってきてたのは本物だと解りました。英語の先生が、出所の人と会ってきたそうです。その人も、自分の話とそのメールの話とで、善意で動いてくれた人々が揺れ動いているのを見て、胸を痛めていたとか。しかし、本当だったら本当だったで、こんな事があちこちで起こっていたらつらい話ですよねー。チェーンメールと実話のディテールがここまで近いとは驚きです。しかし、同じ話題で何回驚いてるんだろうワシ。

 さて、平和について日々考えさせられております。署名するとか、アジテーションするとか、メールを送るとか、世界中でいろんな動きが出てきてますね。いつもの様に日本は動きが少なく、まとまった反戦の波を作るのは難儀なようです。この国のお金が、多くの一般市民の上に爆弾となって落ちていくというのに。
 「平和」ってなんぞ。捉えようとした時、あまりにもイメージの具体性に欠ける事にとまどいを覚えます。戦争をやってやろうとしているブッちゃんなんかの心中はものすごい具体的だと思うのですよ。明らかに石油と軍需産業を巡って仕掛けられているこの戦争は、ブッちゃんの国益や利権やなんやらで真っ黒け〜な具体案がいっぱい詰まってます。純一郎の方は、アメリカに誉められるに充分な金額と軍事力について、これまた非常に具体的に悩んでいることと思われます。戦争やりたい人たちは具体的。そこへもってうち立てる反戦や平和ってのはあまりにも概念的ではないですか?リアリティのない美しい言葉や、悲しい物語を持って行って聞かせても、奴らは屁とも思わない事は想像に易いです。恐ろしいことに彼らも人間で、悲しい話を聞いて泣いたりする感性は普通に持ち合わせてる。鬼であれば返って単純明快なんだけど、爆弾を投下することと人として涙する事が全然違う次元の事となって一個体に共存してるんです。そこへ持ってきて「平和」と言う言葉の説得力のないこと。「平和」ってまず正論だし、正論故おもしろくもなんともない。訴えてることは「毎日の普通を続けさせろ」だから、ますます面白味がない。だいいち、私たちは幸せも平和も実感できていないで、説得力も何もない。それは危険を実感出来ていないのと表裏一体だ。我国のプレジデントは「世論がいつでも正しいとは限らない」と言いました。国民もなめられたもんです。自分たちでその時に一番良いと思う事を選んだのであれば、間違ったっていいじゃないの。後々我々が大量破壊兵器で死んだとしても仕方ないんじゃないの?と思う。未来なんて誰にも解らないのだから。我々の税金を使って戦うのですから、もっとも世論が反映されるべきです。湾岸戦争の時は1人あたり4万円も使ったってじゃない。そんでアメリカに「遅すぎ、少なすぎ」って言われてんの。ださ!
 具体性にかける「平和」で敵と戦えないのであれば、やはりここは生きたジャーナリズムではないか、と私は四畳半で考えた。生き生きとして下世話なジャーナリズムが良い。ニューヨークタイムズあたりが、ブッチュやラムズフェルドあたりの汚職とかスキャンダルを逆手にとってくれやしないか。無いわけ無いぞ絶対にある。こと戦争がらみの裏金は絶対に動いているぞよ。そして、相変わらず3歩下がって付いて回って賛成してる我が国、これは非常に気分が悪い。ホワイトハウスに文句言う前に、日本人はここに文句を言うべきでしょう。ここにも「平和」を説いたところで誰も心を動かさない。今後のためにもアメリカとお別れしなくてはならないような、そんなスキャンダルは転がってないだろうか。言論の自由が認められた国なのに、反戦番組の一つもないなんて実際おかしい。報道規制があるんじゃないかと思う。マスコミよ健全であれ!ジャーナリズムはここでこそ剣となれ!誰かに頼るのはどうかと言う気もするけどね、世論のざわめきを形にするのがペンとカメラのはず。日本人ならきちんと仕事が出来るはず。
 しかし、きっと国連が駄目って言ったところでアメリカは出かけるのでしょう。意に反して戦争に荷担させられるなんて本当に不快。
せめて、反対数で可決しても出かけるんだったら、誰もアメリカを手伝っちゃ駄目条例でも出ないだろうか。アナンさん。イラクももうちょっとがんばれよ。最後の一人まで戦うなんて言っちゃ駄目。「やめてー!!」って大声で言え。

 
3月12日
 
 父さん、お首が回らないの〜(ぷちぷちぷちぷちぷちシルマ〜)
 今もっとも気に入っているコマーシャル・・・。
 ハスキーボイスでシャウト気味の「回らないの〜」あたりがグッときます。ああ、ペー。
 ナオコとのコラボレーションも良。
 
3月11日
 
 昨日の続きだよ〜
 ・・・もちろん電話もかけました。何でも特殊な機器の取り付けをしてないから通じないとか、じゃなきゃ故障してるとかなんとか、アナウンスが言うんです。あー、失敗した。電話くらいかけて送れば良かったって心底後悔しました。その後、メール、文書、内容証明、何を送っても反応なし。長い沈黙の後、連絡があったのは彼女からではなく裁判所の書記官さんでした。「被告の○○さんが、お金を支払うので告訴を取り下げてくださいとの連絡がありました」と。「ああ、そうですか」と晴れがましい声を出さず「うーん、でも」と愚図る私に、彼は訴えの取り下げを勧めます。なぜ私が取り下げを躊躇するかというと、彼女の為に費やされた費用、時間、心労を彼女に解らせたかったし、取り戻したかったからです。「それでは、裁判実費などを全額被告払いにして頂けるのでしたら」と私が言うと、書記官さんは「裁判実費についての訴訟はまた別の裁判になり、長い時間も更に費用も必要になって大変ですよ。」と。なんてこと?訴状には「裁判費用をどっちが負担するか」という項目もちゃんとあって、もちろん私は被告の負担にして提出しましたとも。「負担についてももちゃんと記入たと思うのですが」と言ったが、その項目は「参考程度の事」だそうです。なんなの?「費用のことはまた別ですけどね、もし松本さんがここで訴えを取り下げず、裁判になったところで○○さんが答弁の日にその場でお金を支払ってしまえばこの件は終わってしまうんです。先方が払うって言ってるんですから、やってもやらなくても結果は同じですよ。裁判費がまた嵩むだけです。どうしますか?」私はだんだん目が覚めてきてちゃんとむかついてきました。「あのですね、意地悪して取り下げない訳じゃないんです。彼女と連絡が取れた事は嬉しく思ってますよ。でも、この商売やっている以上、いつもそんな風に許してしまうって思われたくないし、仕事としてマイナスでコレ終われませんから費用が埋まるまでやります。だいたい何でまともに商売したこっちが痛い目みて終わるんでしょう。支払期限を守らずに、何度連絡をしても無視をしたのは彼女なんですよ。その為にこっちは必要以上の費用や時間を浪費してます。なのに裁判終わったら被告には何もなかったことになって、私の方は何かが埋まるどころかマイナスで、それってなんなんでしょう?私が何で取り下げたくないかと言うと、つまり、私はとっても怒ってるんですよ」と、全然怒ってなく言った。すると書記官はやっと彼女を擁護する立場から離れて「そうですよね、たびたび請求を出されてらっしゃるようですしね・・・。そうですよね〜、それではですね、松本さん、和解という手がありますが」すでに用意されていた言葉でしょうが〜和解〜と言いました。しかし、もし私が最初の取り下げの勧めを素直にYesと言っていたら、彼はその言葉を口に出したんでしょうか。納得いくまで愚図ってみるもんです。「松本さんがこの件に支払った費用はお判りになりますか?その金額をこちらから○○さんに伝えて、払ってくれるか聞いてみます」こんな細かいことまで間に入ってくれるのって仕事なの?「あのう、ここで金額を言うのは簡単なのですが、お手を煩わせても申し訳ないので、○○さんと直接話せれば必要事項は全部私から話ますけれど」と言うと「いえ、○○さんは申し訳なくて、もう松本さんとはお話しできないと仰っているので私が承ります」だそうです。間に入るのお仕事なのですね。電話を切って、○○さんからの返事を待つ。何度か金額の確認などの短い電話の後、「○○さんが、裁判実費と商品金額すべてお支払いになるそうです」と、やっと結果が出たのでした。「支払先が解らないそうなので、教えて下さい」書記官さんがメモをとる音が電話越しに聞こえてきます・・・しかし、これが刑事事件になるのであれば、どこもかしこもおかしな事だらけで、ライトを当てて机をバンバン!カツ丼並も出してやらないくらいです。だって、振込先なんか何度も何度もいろんな方法で送ってたもん、払う気なら知ってて当然じゃん。それに書記官さんと話している電話はなんで通じてるの?私がかけると通じないのはなんでなの?「申し訳なくて話が出来ない」なんて、謝らないより申し訳ない事なんてあるんだろうか。お金が返ってくることはうれしい。でも、考えれば考えるほど、彼女は不可解。結果未遂なので譲っても「やる気でいた」と思わざるを得ないです。「支払いが確認できたら、取り下げます。それまでお待ち下さい」と私は言って書記官さんとの電話を切りました。翌日、彼女の名前でちゃんと銀行にお金が入っており、その名前をじっと見ているとまたなんだか不思議な気持ちになってくるのです。それを見ていると、今まで無反応だった事への怒りや不安が収まっていきます。すると、「何かの行き違いだったんだろうか、もし何かあったのならメールで言ってくれれば良かったのに」なんて思ったりもして。ま、あり得ないけど。
 全体からするとその数パーセントにも満たないその未払い分は、予め販売価格の中に組み込んで売ってしまえ、と言うショップもあるそうです。賢い、でもおかしいよ。きちんと払ってる人たちが未払いの人の分をワリカンしてるって事だもの。
合理的であることが必要なことと、そうであってはいけないことってあると思うのです。無骨ですけど、私は当事者から絶対にお金を頂きます。今回のことで、また少しルールを変えたりもしました。悪意には裸同然のショップなの事は確かなので、学習能力を上げていくしかないです。・・・また何かあったら裁判費に交通費も乗せて請求して、温泉に入りつつ、全国の裁判所を飛び回ってやろうかと思っています。その勢いたるや「ちょっと怖いよね」と言われる位になりたいもんです。顔がじゃなくてさ。

 3月10日
 
 結局2回もリカバリーする事になっちゃって・・・アップ遅れてしみましぇん。発送伝票のソフトが使えないので、久々に手書きで作業してます。しばらく字を書いてないことを痛感!

 さて、予告していた裁判のことについて・・・。
 数日前、裁判所から寝ぼけてる私に電話がありました。「被告の○○さんが、お金を支払うので告訴を取り下げてくださいとの連絡がありました」と。彼女が裁判所からの書類に目を通して20日くらいは経っていると思う。支払いの意志があるなら、すぐに連絡をくれても良いんじゃない?。彼女とは最初にオーダーが入ってから、何度かメールのやりとりをしていたんです。うちは、3万円を超えるオーダーについては代引きか先行振り込みをお願いしてます。初めて彼女からオーダーが入った時、3万円以上のオーダーだったのでその旨をお願いするとしばらく何の返事もありませんでした。返事が来ないって、とっても困ります。取り置きするのか送って良いのか駄目なのか、わからなければ他の方に売ることもできません。3万円分もの商品を宙に浮かせて困っていたら、何日も経った後でキャンセルしたいと言う返事が来ました。はっきり言ってカチンです。すぐにお金を振り込んだり、代引き時にお金がないのであれば、それまでお取り置きをする事もお知らせしていました。お取り置きは2週間出来ます。後振り込みのおつもりでオーダーされていたとしても10日以内には支払わねばならんのですから、代引きでも先行でも10日程度取り置いておけば支払い時に「お金がない」って事はないはずです。お取り置きのルールがイヤなのかな・・・。オンラインショップにも旬があります。タイミングを逃すと良い物でもなかなか出て行かなくなってしまう事は往々にしてあるのです。ままかのお取り置きルールは、その事も意識して作られています。発送がかなり先になるお客様や、お取り置きをお申し出いただいたお客様には、送料が安くなるまで買い溜め出来、また希望日にお届けできるいう利点と引き替えに、不良品以外のご返品をご遠慮頂いています。また、最初から返品する事を前提に大量に買い押さえてしまうお客様にご遠慮願う意味もあるのです。気になった物をどんどんカートに入れて、見るだけ見たらほとんど返して来るっていうお買い物をする方がいらして、それもとっても困ったちゃんです。その方に発送して商品が戻って来るまで約10日間位かかりますよね。アップしたての物は注目度も高いわけですが、その期間その商品はずっと「売り切れ」表示で、本当にそれを買いたかったお客様は画面の向こうでそれを諦めている。私としてはいたたまれません。そう言う方は「自分は買い物上手だ」って思っているかもしれませんが、もし人と関わり合っているつもりならそういうことが出来ますか?と思ってしまいます。マークシートでする通販みたいに感じているかもしれないけど、機械に見える私、実は生身の私です。思わずむーっとしています。舌打ちして「下品な買い方しやがって」位のことは言います。オンラインで上手な買い物の方法って言うのは、まさにその真逆だと思います。私は、私を人間だと思って接してくださる方には満身のサービスをしようと気持ちよく心が動きます。それはどういう事かと言うと、きちんと書き込まれた住所や、間違いないメールアドレス、期限内の振り込み、往き送料が同封された返品など、こちらで作ったルールの意図を理解してお買い物してさえ下されば、つまり当たり前の事をして頂ければ良いんです。「メルアド間違えたらボス面倒くさいだろうな」と、ちらっとでも思って頂けたら・・・泣きます。ルールの隙間を突いたり、サービスを逆手に取ったりと、何か作為的なものを感じさせるオーダーはすぐに解るし、ものすごい不快です。お客様を不快にさせて良いことは何もないのと同様に、売り手を不快にさせても良いことはあんまりありません。私は店屋ですから、もちろんお客様は神様と思っています。しかし、それは円滑な取引における役割の事であって、どんな相対する人の関わりも基本的な部分ではイーブンであるべきだとも思っています。お互いが気持ちよく取り引きできる事が一番良い買い物の仕方だと思うんです。この時の彼女の一連の動きは「盗難」か「大量返品」かそのどちらかの可能性がありました。不安定なお取り引きをするくらいなら、キャンセルの方が良いに越したことありません。キャンセルをお受けしました。
 1ヶ月ほどしたある日のこと、見たことのある名前とアドレスの女性が3万円を超えないぎりぎりの金額分をオーダーしてきました。調べてみると彼女です。彼女が危ないことは解っている。でも作為的であれ、ルールを破っていない以上は物をお送りしないわけにもいきません。会計のメールに、以前キャンセルした事を覚えていることと、お取り置きのシステムを利用すると支払期限に不便がないことなどをもう一度説明しつつ、発送の準備をしました。
 荷物を送った数日後、彼女からサイズ交換を要請する丁寧なメールが届きました。盗人がわざわざそんな事はしまい、と思いちょっと安心したのです。交換の商品もちゃんと届きました。しかし、いざ支払い、という段階なったらまったく連絡がとれなくなってしまったのです。
つづく
 3月5日
 
 一年も1/4終わってしまいましたね。はー
お陰様で確定申告終わりました〜。張り切ってアップアップと思ったら、なんだかPCの調子が思わしくないのですね。んで、取り急ぎアップはしましたが、ちょっと調整しますので返事が遅れ気味になります。とはいえ、1日以内には必ず。
 裁判についてもお話をしたいことがあって。次回書きます。


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