◆過去小事
2002.10

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「裏小事(占い付き)」


11月29日

 突然ですがお知らせです!
 千葉県浦安周辺にお住まいのお客様で、タイ料理に興味のある方はいらっしゃいませんか?
 NGOの主催する格安で充実したタイ料理教室があります。
 ただ、ちょっと急なので・・・・どうかな〜?
 でも、このお教室は人気があって申し込みの時点でアウト!って事も良くあるんです。
 今回はメディアに載せるのが遅くなってしまって、欠員があるんですって!
 時間のある方は、是非参加してみて下さい!
 講師はかの有名な酒井美代子先生です。
●日付:12月1日(日) 11:00〜14:00(10:45集合)
●場所:浦安市中央公民館2回調理室(東西浦安駅徒歩5分)
●講師:アジア料理研究家 酒井美代子
●会費:1700円
●申し込み締切 11月30日(先着30名申し込み順)
 石原錦子(留守電) 047-396-5575★
 もしくは私、ままかボス松本に boss@mamaka.com 047-399-9301(TEL&FAX)
詳細:http://www1.neweb.ne.jp/wa/khoop-khun/knews.files/knews.htm 
【主催】NGOボランティアグループ「コープクン・マーク」

11月25日

 「宇田多ヒカル」を聴いています。なぜ・・・。前回ウズベキスタンの買付中、「今日、宇田多ヒカルさんが入籍されました」というニュースをテレビで見たそのすり込みかなんとかく、翌日の韓国でとてもお安くなってるCDを買ってみたんです。で、最近(それ最近かよ)購入したCDがこれしかないので、PCに入れっぱなしでかけっぱなしなんですが。共感できるかとか、そう言うことはまあね・・・若い。悩みが若いので、聞きながら「うーん、そう言う感じは10年すると自然解決するぞ、ひーちゃん」と思ったりして。彼女自身は「作品と体験は関係がない」と言っているので、関係がないのかも知れないが、どんなものでも自分と関係のない物を自分から引っぱり出すことは出来ないので、やっぱ関係あるだろう〜。ま、そんな事はともかく、分かりやすくかつとても知的な詞だと思います。若さの良さと、おませの苦悩が垣間見え。若くて当たり前やがな〜1983年生まれだって!わたしゃその頃セーラー服で卒業式してるわよ。杉田かおる15の母で良かったら彼女の母親でもおかしくないわ(おかしいわ)。なんで宇田多ヒカルのコメントまで読んでいるかというと、遅れたヤジウマは例の結婚しました報告を読みに行ってみたりなんかしちゃったりして。芸能人の公式サイトなんか滅多に見ないから、どこもそうなのかはわからないけど、本人の書き込みがまめなのに驚いてしまった!こじよりまめに更新している!日に何度も書いてる日もあったりして・・・。まめに更新するサイトは人に見られる、という定説通り、最初のアクセス以来結構見に行ってしまっている・・・・ただ今ヒカルちゃんはCDを製作中。・・・私、ファン??・・・スタッフダイアリーでは、てるざねさん(彼女のお父さんだよね)も書き込みしているし、噂の旦那さんも結婚報告を書いたりしている。宇田多ヒカルを取り巻く人々による、宇田多ヒカルの話題・・・ファンとの密着度が高〜い。ファンとのダイレクト掲示板があるわけではなく、ファンからヒッキーへはメール、ヒッキーからファンへは掲示板と言うシステムになっているので、ファンがヒカルちゃんに何を話しているのかはHP上ではわからない。だから答えなければならない圧力はないんだけど、彼女は自分のHPに来る膨大なメールに答えるだけでは飽き足らないのか、非公認のファンサイトなども見に行っているらしく、自分のHPに「あるファンサイトで話題になってたけど、あそこの歌詞はね・・・・」なんて謎に対して解答などもしていたりする。そのサイトを作った人はそれを見て息を飲んだ事でしょう。答えてくれたこと以前に、本人にHPを見られていたと言うことが!
そんなの最近じゃあたりまえ〜なんですか?
 これしか聴いてないから、カラオケに行ってもひーちゃんしか歌えない。そしてCDかけつつサイト覗いて、その感想まで書いている私は・・・やはり、ファン?!それも大ファン?大不安。

11月23日

「タコサル分け」というのもある。これは学生時代、喧嘩の時に「このタコ!」と「このサル!」って言うのを正しく使えるように、と言うことで分析。難しい議論や、エロ話でも、サル性とタコ性の違いが見て取れる。タコはだいたいにして自分に興味がない物は目にも入らない。タコはその話が難しいとか、エロいとかって事よりも自分のポイントからちょっとずれると、集中力をなくしてどこかへ行っちゃったり、急に違う話を始めたりする。でも、その8本足で押さえたポイントへ入ったら最後、強い強い。反論の切り口は鮮やか。マニアックで主張が強く、やや協調性に欠ける事もある。しかし隠れタコは無味無臭のように存在して、主張しない主張で「ミステリアス」などとと思われ人気を集める事がある。かわいくて大人しい女の子や無口な男に多い。一見弱そうなので、ひょっとしたら征服できるのではないかと集まる輩は多いが、中身は結構な歯ごたえ、腰の強さがありどういう訳か太刀打ちできずに翻弄される。そんなこんなでタコは悪意が無いのに、「思わせぶり」等と評されてしまう事がある。サルはなんだか分からない物は、何も考えずとりあえず触る。どんな話にも参加したがって、適当に付いていく。実はぜーんぜんわかってなかったりするので、それが周囲にバレない事を祈ってる。お調子者のサルは小手先や小技を使って(何でも小)人生を乗り切ろうと思っている。根拠のない自信を持っているが、根拠はないので内実がない。ちなみに私はサルです。即物的な物に対するアプローチも会話の反応と同じなのではないかと実験した事がある。サル性と思われるM教授に向かってゼミ中にボールを転がしてみると(ゼミは畳み部屋)、議論中にボールが転がってくるという事実が変な事だとか、いったい何だろうって事より先に、M教授は無表情にそれを手にとって、とっくり返しひっくり返し見ている。おお、その姿はまさしくサル!目はテンテンになっててボールに関して何を考えてる訳でもない。それを持ったまま議論を続けたりして、手でボールの感触を楽しんでいるご様子。うむむ、まさしくサル。タコと烙印を押されていた友人に転がしてみると、ボールがコツンと足に触ろうが気に留める様子もない。ある者はひょっとよけて素通りさ、レジメを読み続けたりしている。何故気にならないのか?!そんなタコの不可解にサル(私)は興味津々。
 タコと思われる友人は、デザイナー、イラストレーター、漫画家になった。サルは・・・サラリーマンが多いかな。福祉関係とかもいる。結婚式の司会などをやらせると天下一品ですな。

 書いている途中でいつの間にかデータを送信しちゃってた!
 なんだかいまいちだったので、削除しようと思ってたんだけど、途中が出ちゃったのでとりあえず最後まで書いてみました(ーー;

11月22日
 
 メキシコの道中、連れの桜井と「犬と猫」の話をしていた。動物の犬猫でなく、人には犬型と猫型があるだろうと。そのイメージ通り、猫は気ままで自分勝手だけど、自分が何をしたいかよく分かっていて、人の顔色を伺わないで好きにしている。犬は相手に合わせてバランスをとるのが上手で、相手が喜んでくれることがなにより嬉しい。私と桜井はどちらかと言うと2人とも「犬型」。人の喜ぶ事が嬉しいなんて聞こえは良いけど、犬型の悪い癖は、かならず自分のしたことを評価されたがる。行為が報われたいと執拗に思っている。これは、なかなかいやらしい。「猫の人といると、気が楽なんだよね」と桜井。犬型は猫型と一緒にいると、何をするべきかはっきり悟ることが出来るので、いろいろがんばりやすい。要求のはっきりしている猫の気持ちを汲んで、先回りしてサポート出来る。うまくやって猫に誉めて貰えたりしたらちょ〜嬉しい。「いいなあって思うのは猫型なんだけど、実際に付き合うのは犬なんだよな〜」そうそう、犬型同士はノリが良くて反応し合うからすぐに惹かれ合う。でも長期戦になると、ちょっとの遠慮や配慮が積もり積もって、相手を思えば思うほど遠い存在になってしまう事がある。良かれと思って・・・君のために我慢して・・・・と、その思いが報われずに少しずつ広がった距離は、そのうち遠心力をもってきてより相手の本意がわからなくなり、そのうち関係は壊れてしまう。「そうそう、そうなのよ〜」悲しいなあ犬。私とダーも犬型同士だ。で、君はどうしたいの?と、いつも相手の出方を考えている。実に美しいカップルだが、でも犬だから、「ありがとう」とか言われたいだけだったりする。じゃどうするかって言うと、うちは「ありがとう」を連発する。向かい合って誰をはばかることなく、場もわきまえず相手を賞賛する。惜しげもなくお互いを褒めちぎって陶酔するのである。完璧に馬鹿ップルで早9年目。(どこまで通用するかは不明。しかし他犬カップルの皆さんのためにがんばります。)桜井と共通の友達に典型的な猫カップルがいる。猫型同士、同じ部屋で別々に好き勝手なことをしている。でも、好き勝手が長くなってきて振り返ってみると、相手が何考えてるんだかちょっと分からなくなったりしてる。やばいな、と思ってみても猫のアピールは静かなので響かなかったりする。やがてそれ自体マンネリ化してきて今や混沌。でもなんだかんだ言ったって、新しい空気を求めて家を出ていったりはしないんだろうな、だって猫だから。猫って一カ所固定派だもんね。カップルばかりでなく、友達同士も似たようなもんだ。犬の私は犬の桜井にカチンとすると、この犬型について考えていた。だいたいカチンってのは、こっちが思っているよりも相手がこっちの懐に入ってものを言っている時や、相手が好き勝手な事をするそのタイミングが、こっちの気持ちとずれたりする時に起きるわけだ。でも、犬が好き勝手に物を言ったり、やったりするということは、かなり相手を警戒していない状態と言える。大丈夫って信じている人にしかそういう事はしないのだ。それを思うと、「確かに今ちょ〜っとムっとしたけど、私に対して諸々こんなにしてくれる人って他にいないよな。こいつって・・・ホントに犬だな〜」と思うと、なんだか腹立ちが感謝にすり替わってしまう。そう、そんな風に都合の良い方へ考えるのは私が犬だから。犬同士、私たちがいつでも気持ちよく一緒にいられるのは、やはり互いを賞賛し合う事だと、私は悟ったね。いいや、わざとではない。真実の言葉をかぎ分けられる犬であれ。誉め合っていると顔には出さなくても、実はしっぽブンブン振って気分が乗っちゃうのだ。サガだ。我々は「犬猫タイプ分け」を、旅の間に何度も持ち出しては、出会う人々を分析してこっそりと喜んでたんだけど、報われなくて腐っちゃった犬ってのがいたんだよね。「私は、こんなに、こんなにしてあげているのに、何で何で気が付いてくれないの?何でわかってくれないの?なんで愛してくれないの?」って気持ちがどろ〜んて澱のように心に溜まって、やることなすこと空回り空回り。歪んじゃって悲しいよ。悪い人じゃないんだけど、悪い人じゃないところが悪い人っていうか、もう頼んでもない事してはアピール。当然そのアピールは報われないから、またストレスが溜めて、それ自体をまたアピール。ああ、犬よ。人付き合いがうまくいかなくて日本から逃げて来ちゃったのかなあ、なんて思っちゃう。でも、世界を変えても自分が変わらないと何処へ行っても報われません。あのたらんとしたしっぽ、同族嫌悪だったわよ。
 しかし、私が将来目標にしている「かわいくないババア」って・・・猫なんじゃない?ハタ!そうよ、もう若くなくなったって時点で誉められることが1こ減っちゃったんだもんね。早く誉められなくても生きていける猫になろう。
 孤立無援でそれにも気づかず傍若無人で支離滅裂な・・・「腐った猫」に・・・。


11月19日
 
 ひや〜めっきり寒くなりましたね〜。うちはシャワーが壊れてマックスにしてもぬるぬるなんですよ〜。明日修理が来ます。今週はお客様が多い週だというのに、その合間に風呂修理・・・困ります。でも、こういう時賃貸って楽ですよね。在庫もいっぱいあるから広い持ち家が欲しいのは言うまでもありませんが、自分のお家だとお風呂壊れたりトイレ壊れたりする度に「いくらかかるね〜ん」とハラハラするのですもんねえ。タダだと思うと何か嬉しい。いや、困ってるんだっけ。

 さて、待望の!(?)ガイコツグッズをやっとアップしました〜。恐らく日本初上陸の物だらけとおもいます。(誰も売ろうと思わなかっただけだと思うけど)アップにまるまる2日間もかかっちゃったよ。注目はやっぱり絵皿です。これはホントに面白い代物です。是非、実物をお見せしたい・・・。シティからすぐの高い山をうねりながら越えて買いに行ったので、もうヘロヘロ〜。帰りは割れないように座席に持ち込み、これまた飛行機でも必死になって持って帰ってきました。だから割れ物はイヤなんだけど、これはやっぱ買っちゃったな〜。その辺りのことを、買い付け日記で同時に進めたかったんだけど、今日はもういっぱいいっぱいだ。明日書くよー。
11月14日
 
 発送待ちのお客様、ご協力ありがとうございました!今日全部終わりました〜。それからやっとアップもできました。やれやれ軌道に乗ったなっちゅう感じです。
 今日アップしたのは、メキシコ伝統の編み方で作られたちょっと変わったセーター、ポンチョです。
 木の編み機で編んでいくので、糸の間に木くずが入ってしまうのですが、それがなんとも良い感じなんです。表も裏も両面表編み目が出ます。そして筒状に編んでいくので、合わせて縫っている継ぎ目がありません。太くて柔らかいウールでざっくりたっぷり編んでいますが、とても良いウールなので軽いんですよ。そりゃ死ぬほどあったかい。もう泣く。商品説明のところにも書いていますが、メキシコ人にとってこの編み方の衣類はちょっと古くさい感じがするようで、需要が減っているんです。このセーターが売りに出される市場も週に一度だけ。しかしその前日にはどうしても行かなくてはいけない街があって、それでもどうしてもこのセーターが買いたかった私は、山を登るバスの標高が体に合わず苦しめられながら5時間もかけて行った街に1泊とはいえ正味数時間だけ滞在して、そこから飛んで帰って、また3時間半バスに揺られてやっとこさその市場に行きました。あー今思い出しても気持ちわる。さて、今シティの市場ではなにが代わりにぶら下がっているかというと、私が韓国で買わなかったブラウス(大人気)と、インド、タイからのエスニック衣料なんかです。メキシコでもいまボヘミアン流行中。メキシコシティって冬に向かって朝晩はとっても冷え込みますが、日中は常春なのでみんな着ている物の季節感はめちゃくちゃなんです。それでも一応今は秋物着ている方がお洒落さんです。どんな秋物かって、OLさんなんかは皮のコートにブーツやシックなカーディガンなんかが目立ちますかね。ちょっとクールなスタイルなんですよ。「ダサかわいい」が受けない時代なんでしょう。だから市場に行ってもセニョリータ(お嬢さん)向けのセーターの少ないこと!でもね、子供のセーターはたくさん作られてるんです。とにかくあったかいから、子供には一番良いんでしょうね。子供の頃、うちのおばあちゃんは毎年成長に合わせて新しいちゃんちゃんこを作ってくれました。外には着ていけないけど、毎年楽しみだったな。体がもう大きくならなくなって、おばあちゃんも年を取りすぎてちゃんちゃんこを作れなくなって、それでも冬の夜はおばあちゃんのちゃんちゃんこをぼろくなってもずーっと着てました。そんな事を思い出しながらアップしてて、ふと思ったんですが、昼はクールなOL気取ってるセニョリータ達も、夜はこのセーターを着ているんじゃないかな、なんて。ただ結構長持ちしちゃう良い物だし、買い換えたりしないで着てたりするんでは・・・なんてね。このかわいいセーターがなくならなければいいな、と思うあまりに考えている事、願望ですが。日本基準でバイヤーやってると、アジア物っていう全体的にキチンとしているとは言い難い山の中から、いかにキチンとしてて、かつデザインも良い物、って言うのを選ぶ事にとらわれすぎてしまうのですが、こういう手作りの物を見ると、その無骨さ自体がすごく新鮮で、「着る」って言うことの意味をもう一度考えさせられたりしますね。このセーターは袖口や裾がどれもきつめに仕上げられているんです。この辺りは着ているうちに一番ダレてくる所だから、作っている人も長く着られるように考えてるんでしょうね。茶色やグレーで編み込まれた模様にも愛を感じます。主たるは「とにかく寒くないように」という気持ちがとっても伝わってきます。毛の色ムラやちょっといびつなカタチになっちゃっているのもありますが、このセーターの場合、私たちには見慣れてしまった完全な売り物たる「着る」という物と、「着る」のテーマが違うのだと思います。一生懸命作ってくれたおばあちゃんのちゃんちゃんこや、目の詰まったお母さんのセーターみたいに、「今年も寒さを元気で越えていけ!」って言ってくれてるんだ、と思います。サンタクロースみたいな荷物で市場から帰ってきたんですが、数的には全然少なかった。もっと買ってきたかったです。次回のアップは、同じシリーズの帽子やソックスを出してくるつもりです。気になる方はセーターをお取り置きしますので、お早めにゲットしてくださいね。

11月10日
 
 昨日買い付けから戻りました!あの標高の高いところでも熱も出さず、タイトなスケジュールをなんとかこなしました!いや〜充実の毎日でした〜。しかし遠いぜ、メキシコよ。飛行機は大好きなのですが、今回は諸処事情が重なって、パニックを起こしかけました。私は思う存分飲み食いしてトイレに行くために、いつも可能な限り通路側に座るんです。でもね、隣に座るはずだったカップルがJALの座席指定ミスで並んで座れない状態だったので、私の席を譲ったんですよ。したら4連席の真ん中になっちゃったんですが、隣の席の女性がやたらと荷物を出したり入れたり、体の座りが悪いのかずーっと体を揺さぶってはどんどんとぶつかってきたりと、やたらやかましい人でねえ。脱いだ靴も私の靴に乗っけちゃうし、出し入れしているうちに収まらなくなった荷物は、私の足先まで広がってきちゃってこれじゃ足も伸ばせないじゃないさ。ちなみにエレガントに広げられたカバンはビトンだわよ。時計もロレックスだわよ。とってもお金持ちなおばさんなんだわよ〜。だったらビジネスに乗りなよなー。行きは友達と一緒で楽しかったから時間はあっという間な気がしたし(実際気流の流れで帰りより早く着いているし)、帰りはことの他長く感じちゃった。ま〜それにしても、この隣のおばさんが一人いなかったとしてもだよ、とにかくすっごい人がいっぱいのジャンボでねえ・・・割れ物をスチュワーデスに預かって貰うにしたって、ミールでギャレーも隙間なくいっぱい!ちっちゃいリュック1個片づける所がなくて大騒ぎですわ。トイレもタイミングを間違えたらすんごい待つことになってしまう。とにかくアジア線と違って人混みの閉塞感でいっぱいなんだわな〜。ムンムンとしばらく挟まれて座っていたら、子供の時にふざけて布団蒸しにされてた時のような不自由さを感じ始めて、あの時のどうにもならないキーッ!!って感じ・・・どんどんイメージし始めちゃって、汗が出て来る。人間のどうでもいい想像力ってすごいわ。体が弱ってたら一気にネガティブなところへ行っちゃってたかも。幸い元気だったので、「私は風、野原を駆けるわ・・・」なんて想像してネガティブと戦いました。風の気持ちなんてわかんないし、野原を駆けるなんてすぐに面倒くさくなってお陰様で正気に戻りました。とにかくヘッドフォン付けっぱなしで隣のおばあをはじめ周囲の人混み全てを無視する事に決め、映画やらニュースやらを見続けました。前のインド人の頭がでかくて見づらかったけど、長い座高を更に長くして必死で見たわ。だから松井のメジャー行き宣言も知ってるわ。映画は「スクービー・ドゥーと」、小泉堯史監督の「阿弥陀堂だより」。スクービー・ドゥーは言わずもがな。阿弥陀堂だよりはこれから公開されると思うんだけど、ちょーいとわざとらしくて困るところはありなん、北林谷栄のおばあちゃんぶりは最高。暗闇の中で泣かして貰いました。機内食も一生懸命食べました。酒が飲めない私の唯一の楽しみだもん。あとねー、機内誌の公募コラム読んで泣いたりねー(私の涙は安い)。頭の中で、日本で食べたい物ランキングベスト10とか、生まれ変わったら何になりたいかランキングそしてその理由とかを発表したりして。ささやかな喜びに支えられてなんとか成田に到着しました。荷物を引きずって空港の自動ドアを出ると、黄色い歓声が上がり、フラッシュがたかれ、報道陣がカメラを構えて私をお出迎え。いつの間にこんなに有名になったか、はたまたあの悪事が表面化したか?などとと思いきや、大荷物で人混みをかき分け進んだ数分後にポールマッカートニーが来日したご様子。ちなみにビートルズの中では、ポールの曲ばかりが好きなわたし。それでも心湧き立つこともなく、一目見ようと言う気も起きず、「おい、ポールよ、何で1時間ずらして来られねえかな」と言ってやりたい気持ちでいっぱいでございました。だってそのせいでタクシーは1時間半待ちだもの!タクシーを待っている間、側に座っていた女の子が「来て良かった〜、すんごいポールかわいかったあ。毛がくるくるしてた〜、でも思っていたより小さかった〜」と感慨に浸ってました。その10代とおぼしき女の子をファンにさせたポールもすごいなと思いましたが、「ね、そうでしょ、良かったでしょ?写真撮れてるかなあ」と言って一緒にはしゃいでいる40代とおぼしき男は、ある意味いろんな意味もっとすごいなと思いました。
 明日からまたがんばります。

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