◆過去小事
2002.08

新着商品情報
と小事争論版を
占い?付きでお届け

メールマガジン
「裏小事(占い付き)」


9月26日
 
 結局・・・麻酔がきつくて寝ちゃいました。丸一日。いつもは寝過ぎると頭が痛くなっちゃうんですけど、もう腐るほど寝て起きたらなんだかすっきり。必要な眠りだったんだなあ。いやあ、すごく獣だと思いました。歯を抜かれて眠るなんて狼みたい!猫も犬も具合が悪くなると、誰のことも無視してこんこんと眠りますよね。あんな感じです。人間にもちゃんと体のメンテナンス機能がついているのですね。まだ穴ボコの中にはふわふわした血の固まりがありますが、さほど気にならなくなってきました。下の歯の時が怖い!
やっと元気になりましたので、エンジン全開で(何回それを言えば全開になるのか・・・)まいりますったらまいります。励ましのメールをたくさんありがとう。みんな親不知では苦労してるんだね。親不知で別ページができるかもよ。親不知武勇伝なんてどう?

 今日アップしたのはウズベキスタンで買ってきた一番の大物!3m×2.5mの大作です。これを現地では壁に掛けますが、日本の家屋では難しいかと・・・。絨毯ではないのですが全面フル刺繍、その刺繍の厚みはラグ並なので絨毯より気軽な敷物に出来そうです。魔法円の中にいるみたいだよね。イスラムの柄なのでしょう、わっかの中にぽよよんってある、腕と腕が繋がったみたいな柄が特にお気に入りです。この配色センスは真似できないねー。割とコンパクトに畳めるので、クリーニングに持っていくのもつらくないです。この写真の素敵なソファーはホテルの。うちじゃあありませんよ。ウハハハ!(言わんでも解るわい)自分の部屋なら格好いいんですが、エレベーターホール前にあった憩いのソファーまで運んで、びくびくしながら急いで敷いて撮りました。写真に写ってない向かい側のソファーに靴下でよじ登って撮っているので、グラグラグラグラ。1回落ちました。何やってるんだろうねえ日本人。でも撮ってきて良かったよん。だって、ソファーがステキなことはさることながら、うちで敷いて撮ろうと思っても、もう下がる場所も上がる場所もないもん!隣の部屋からじゃ撮れねえよ!もういっぱいいっぱいだよこりゃ。赤い実の漆器も見て貰えましたか?ほんとにねー、うっとりしちゃう。渋いのにかわいい。豪華なのにかわいい。1つ1つ丁寧に絵が描かれていて、使うのもったいないです。つるんとしたこの感触をお伝えできないネットが憎い!想像しながら見てね!じゃーねー
9月24日
 
 今朝早々に歯を抜いてきました。2年も前から抜いた方が良い、と言われていた親不知。暇なときで良いから、と言うことだったので暇を見計らっていたら2年も経過。そんなに忙しくはなかろうに。産まれて初めて永久歯を抜くので、そりゃもう久々に緊張、まな板の上の鯉の心境。ところが、ぽろろろ〜ん、といとも簡単に生ぬるい歯がベロに転がったんでございます。「うわ〜」と心で叫んでいましたが、まったくなんでもない事のように「自分でとって」と先生に言われて、手のひらにぷっと吐き出しました。そう、喧嘩で歯を折ってぷっと吐き出す事さながらに。いま、血止めの含み綿を噛み噛みしながらこれを書いています。実は上の親不知2本は、特に生活に差し障りがあるわけでなく、むしろ下の親不知が周りを押しはじめたので弊害が。時々沌痛があるんですよね。でも、下の歯は抜くのがものすごく大変なんですって。下から抜いたら怖くて上の歯すら抜けなくなるわよ、とのことで、とにかく上から抜くんだそうです。「抜けなくなるわよ」と言う先生はオカマちゃんなわけじゃなくて女の先生なのです。珍しいでしょ〜女先生。
 含み綿をしながらフラフラ帰ってくると、玄関先で大屋さんの彦ちゃんに呼び止められ、アパート縁の下の防虫駆除が来週にあるから云々の話を聞きました。含み綿している時になにも出会わなくったって・・・。どうしても喋らなくちゃならないので、いっこく堂みたいに口の隙間から「ふーほうでふかー、ひま、はをぬいれきらんですけろ、らいふ〜のひょうもわらひははいひゃにひってるんれふけろ、わらひはほほにいらくれもらいりょううれふか」(今、歯を抜いてきたんですけど、来週の今日も私は歯医者に行ってるんですけども、私がここに居なくても大丈夫ですか)と、一生懸命言いました。「ええ、構いません。大丈夫ですよ。無害で臭いもないそうですから。ただ、縁の下がガサガサするんで、不安になられてはいけないと思って、ハハハ」だそうです。彦ちゃん、よく聞いてよ、私ったら今、歯を抜いてきたんだけど!アララ!とか言わなくていいの?!一世一代の大仕事をした気分なのに、世の中の反応がいまいちだとがっかりです。「ウズベキスタンに行った」と言ったとき、「ふうん」って言われた時と似てる。
9月20日
 
 うふふ〜アップしちゃいました。例の「やりすぎ」スカート2種。この手のスカートって日本で買おうと思ったら、個性派のデザイナーズブランドでしか買えないと思うんですよ。日本のそれって、素材とかと関係なく値段で良い物だっていう説得力もたせたりしますよね。でも、これは手にとって貰ったとき、きっと妥当かそれ以上の満足をして貰えると思います。ちょっとしたパーティーとかにドレッシーなトップと合わせても華があって良いし、私的にはちびジャージやジージャンなんかでカジュアルに着崩して、ライブやらお買い物やら、どんどん着ちゃったらかわいいと思う!実は、韓国からの衣料品はこれだけ!ゲー!もちろん全然経費はペイ出来ないので、全然ペイしない事にしました。卸値、はっきし言って高いです。どう無理して買っても向こうが下げてくれる数には追いつかないのです。結局これだけをその日持ってるお金全部使って買って、送らずに持って帰ってきました。それだけプッシュしてまーす。ただ申し訳ないのは、サイズに幅を持たせたぶん数がたくさんないのです。
私の分、残らないかな・・・ハラハラ

 ところで、秋になってヘアスタイルに悩んでいる人も多いと思います。私もそのひとりです。はー、もうどうしよう。ちょっと前までくるくるスパイラルパーマで四角い石立鉄男だったんですが、美容院をさぼっている間に伸びちゃって、プードルみたいになってます(先っちょだけくるくる)。パーマをかける→手荒になる→痛む→切りたくなる→切る→あまりにおとなしいので染めたくなる→染めて伸ばす→プリンになる→また染める→痛む→見栄えが悪くなってくるとパーマをかけたくなる→石立鉄男→プードル→続く。未来はわからないと言うが、これだけは分かっているのに、毎回同じサイクルにはまる。パーマをかけると急にナチュラル思考が恋しくなったりして、ショートボブとかバレー部みたいに切っちゃったりするんだけど、地味で地味でいたたまれず二度とこんな髪型にしない!と誓うのに、なんだか毎回おんなじようなカタチに切るんだよ。今、そうなのよ。危険なナチュラル思考期に入っているのよ。あー、やばいなあ。もうモヒカンとかにしちゃうか。ってこれもベッカムのお陰で珍しくないか。じゃ・・・小野?しかも今の小野。遠くから見ると茶髪のパンチに見えるやつ。あ、ちょっと新鮮かも。商店街ままかにはぴったりじゃん。こめかみに正方形のばんそこう貼ろう。時々ネットかぶってな。でも冗談にならなかった時寂しいなあ・・・。ってごめんねわたしの独り言聞かせてしまって。だって朝から晩まで一人で居るから、自分の心配しかしてないんだもん。あ、そうそう、一人で居ると言えばね。(ちょっと怖いなこの文章、ホントに独り言だよ)昨日見た夢なんだけど、なんか私が北朝鮮に拉致されて軟禁状態で暮らしてるらしいんだけど、そこは子供の頃住んでた実家なんだよ。こたつに座って家族と(家族共々拉致されたらしい)みかんを食べていると、壁いっぱいの窓から小型飛行機が突っ込んできて、何をするかと思えば私を写真に撮っているの。それは、私が北朝鮮の悪口を言ってたのがバレたかららしいんだけど、わたしは非常に焦りながらも落ち着かなければと思って、一生懸命何食わぬ顔を装い、そして何食わぬ顔を装っているのに何故か両手で顔を隠し、こたつに座っていたのです。やがて飛行機は去り、壊れた窓からは青い空が。そしてはっとして、ああ!なんでこたつにもぐるとか、下の階に走るとかしなかったんだ!ってものすごく悔やまれ、もうだめだ!うおーっともんどりうって目が覚めた。目が覚めてからもしばらく悔しかった。夢って、一日に起きた出来事を整理するために見るって言うじゃない?この夢って、「妻の実家にたてこもり事件」と「北朝鮮拉致事件」と「同時多発テロ1周年」のニュースをまとめただけじゃん。つまり、私の一日の出来事って・・・テレビかよ!(三村風)っと、思って、驚いたのですよ。・・・でも、どれも夢に見そうなくらい怖い事件ですからねえ、そのインパクトじゃいたしかたないか。
  
なんか、お勧めの髪型があったら教えて下さい。

9月19日
 
 出てくるたんびにお久しぶりですんません・・・。連休も挟まっちゃって、雨も降り続いたもんでちっとも仕事が進まなかったんでございます。あ〜これまた出てくる度に言い訳三昧で・・・。
 じゃじゃーん、ついに噂の、例の刺繍布をアップしてしまいました。いいですよ。うん、なかなかステキです。今日写真を撮りながら改めてそう思いました。ねえ?そう思いませんか?(言い訳の次は強要かよ)
 それから、アマゾン茶のモニターも奮ってご応募下さいね。これから寒くなって風邪が増えるだろうから、そんな時にもこのお茶で免疫力が上がるといいですよね。本当は1ヶ月ではそんなに具体的な効果はでないので、プレゼントのような気持ちでやっておりますが、便秘の解消やむくみなんかには結構早く効果が出るので、どぞどぞお試し下さい。
さて、そろそろエンジン全開でいきますよ〜ん!
9月14日
 
 お久しぶりでございます〜(>_<) 
 たくさんメッセージを頂いているのに、お返事できなくてすみませんでした!生きております!ただ、ちょっぴり疲れてしまって放心しておりました。もたもたと動き出しましたので、またどうぞよろしくです!

 今回の買い付け・・・結果から言うと「完敗」です。ちょいとブームを先取りした感のある中央アジア進出でしたが、ちっとも先取りじゃありませんでした。うわははは。当初の目的であった「スザンニ」は、そのほとんどをトルコに輸出してしまっており、皆さんの想像するアンティークの素晴らしい「スザンニ」は博物館にしか残っていません。いえ、きっと長い時間をかけて国内をくまなく歩き回れば見つけられたのでしょうが、私の行ける範囲で目にすることはありませんでした。もちろんギャラリーなどで「本物」を目にすることはあっても、それはすでに販売出来る価格の物ではありません。ヨーロッパで密かに人気を高めていると言うこともあって、トルコ経由でみんなどっかに行っちゃったんです。この古布に関して、私が取り引きするべき国は「トルコ」だったみたいです。また雑貨・衣類関係も、その旧ソ連というお国柄が色濃く残っているのか、たくさんありません。少女達の着ている服の多くはトルコから入ってきたかなりセクシー路線のイケてるへそ出しトップスや、プリント物のパンツ類。アトラス模様のシルクを使った民族衣装は、生地から好きなデザインに作ることが主流のようで、お店で買ってもデザイン・価格・質的にどうしても今ひとつなのです。まあ、ノックアウトされた最大の原因は、市場がストライキを起こしており、期待していた国内最大級の市場が死んでいた事でした。そして私も死んでました。まさに初日から買い付け史上最高に辛い風邪を引いてしまい、半病人のまま動き回るのでどうにも立ち回りが悪かったのです。これは完全に自分のせいです。ソウルに入る頃にやっと回復した状態でした。そんでまたソウルも「微妙」と「いまいち」を口にしながら歩き回る毎日でした。韓国の商品は、非常に個体の完成度が高い。そして物量が誇るべくいっぱいある。そして、お釣りや数を誤魔化したりするようなちんけな事はもはやしない。それはやはり韓国の市場(しじょう)が活発で量を捌けていける事や、日本の量販店がいかに入り込んでいるからという事を意味するのですが、クレームの少ない商品が大量にあるという事よりも、うちにとっては大事な事が足らないわけです。そんなこたあ、出かける前から分かっていた部分ではありますが、それでも歩き回れば「韓服」をモチーフにした素敵な物を見つけられるのではないかという期待がありました。古典との接し方は日本と類似しています。普段着としてチョゴリを着る人は見受けられませんし、日常にとけ込む固有の大きな伝統文化はやはり「食」です。しかし、支持されるファッションが日本と大差ない事から、かえって和柄が流行る日本のネオジャポニズムのような現象、ネオコリアリズム?が期待できるのではと思っていましたが・・・。しかし私の目指した適度にカジュアル化されたデザイン韓服はブランド化され、私の頭から爪の先までの衣類X4倍位の値札が付いています。今なお残る素晴らしい伝統工芸品は希少となり近代化と共に価値を高めています。日本で気易く大島紬を買うことが難しいのと同様に。それはベトナムの釈迦ボタンのように今なお誰でも身につける当たり前の物としての伝統工芸ではないという事です。じゃ、とにかくなんとなく売れちゃいそうな安物を片っ端から買っちゃったとしても、街全体が大手量販店相手に量産と輸出を繰り返すなかで、うちのような小ロットはハナクソ。だから交渉してもハナクソくらいしか値が落ちない。「買いたいけど買えない気分」がずーっと続きます。「何を持ってしてアジアか」「私にとってアジアとは何か」を酷く考えさせられました。ベトナムでオリジナルを作るときに、私がデザインした物を果たしてベトナム物と言って言いもんかという疑問は常に持っていますが、タイでもベトナムでもネパールでも物を買うときにアジア的であるか否かの不安はそれほど生じません。それはそれらの国が観光客向けにちょっと気の利いた作りにしていたとしても、その国らしさが自然に現れて見えるからです。ソウルでアジア的なる物を探して迷走する私。もしソウルが日本の倉庫だとするなら、個性を無くして迷走しているの日本なのではないのか。「アジアとは何か」の疑問が一回りして「日本的なる物とは何か」という疑問に跳ね返ります。そうして考えてみると、ソウルも同時に迷走しているようにも見えますが、しかしひと目は日本の倉庫のようでも、まず倉庫であること自体が、確実に日本と違う韓国的なるものから突き動かされているようにも感じます。ダイナミックで徹底的でいてユニークな人々が選び、作り出すその構造から派生する、似ているようでいて全然違うもの。ソウルのソウルはその中にあるのです。
今回の旅は「ままか」のコンセプトを考える上でとても大切なことを教えてくれました。そして、納得のいかないものを無理して買ってこなかった自分を、今ではよしとしています。商売になるようなボリュームの買い物は出来なかったのですが、なんだか面白い物は持って帰ってきました。結局それを結果として「ままか的」という事に・・・しましょう。
 ウズベキスタンでは手刺繍で年代物のスザンニは見つけられませんでした。スザンニとはその技法からくる名称ですが、今では「壁掛け」をみんな「スザンニ」って呼んじまっている様です。そう言うと観光客がみんな買うからかもしれないけどね。古布入手不可、これは1回負けとします。私は現地の人が現在使っている、なんちゃってスザンニを買ってきました。これはほとんどがミシンでちょいとハンドも使ってはいますが、将来骨董的な価値の出る物ではありません。しかしこれでもかというその刺繍のボリュームとウズベク人の色彩感覚やユニークな絵柄にはつい頬がゆるみます。ミシンでも2枚と同じ物を作ることが出来ないくらいの大作です。だから私はこれを刺繍布として持ち帰りました。是非、鑑賞するだけではなくどんどん使って楽しんで貰えたらと思います。
 そして、韓国では「いまいち」を連呼しているうちに気が付いた事。この韓国ソウルにしてソウルらしいところは、ほんとうは「いまいち」なのではなく「やりすぎ」なのだという事。日本のバイヤーが今ひとつ手を付けかねる「やりすぎ」の逸品を買ってきました。これが素敵なんです。まさに変なお客さんの集まる、小さなシェアのままかしか買えないソウルのソウルです。
 他もろもろ、ゆるりとアップしていきますので楽しんで下さいね。
 怒濤の買い付け日記もアップしました。今は療養中のところで、タシケントの風景はまったく描かれておりませんが、確かに私はウズベキスタンに居はず・・・?と思います。是非オフィスで読んで下さい。
  


[ホームに戻る][メールを出す]